2012年2月28日火曜日

ロードコンポーネントを考えてみる

美しくて、速くて、カッコイイ!

それがロードレーサー!!

シンプルな外観は徹底した機能美の集大成。
フレームやホイールもさることながら、欠かせないのがコンポーネント。

コンポーネントは返して言えばフレーム・ハンドル・サドルなどの構造物を除いたものの総称。
シフター・ブレーキ・クランク・チェーン・ディレーラーをまとめてコンポと呼びます。(ホイールも含まれる場合がある。)

SHIMANO、Campagnolo、SRAMの3社がしのぎを削って進化を続けてきました。

それぞれに良さがあり、個性が異なってきます。
すべて使ったことのある人間として、概観をまとめたいと思います。


1.SHIMANO
言わずと知れた国産メーカー。
その製品はロード・MTB問わず広くレースでも用いられています。
ロードコンポの最高峰はDURA ACE
国産であるため調達が容易。そしてコストパフォーマンスに優れた製品なのも魅力です。
変速はサクサクと小気味よく、トラブルは少ない。
個人的にはラバー感のあるブレーキシューがアルミリムとの相性が抜群。
コントローラブルでストップパワーも申し分ありません。

しかし、競合3社の中で最も重量があり、ツールでの成績も昨今芳しくありません。


2.Campagnolo
ロードレーサーの母なる国、イタリアの雄。
コンポの進化はこのメーカーとともにあったと言ってもいいでしょう。
コンポの最高峰はSUPER RECORD
自転車乗りの間ではCampagnoloは高級品の代名詞とも。
ですが根強いファンが多いと思います。
ロードコンポ専業メーカーとして進化を続け、もはやカーボンも美術品とも思えます。
変速性能はヌルヌルとなめらかな動きをし、アップ・ダウンともに5段の変速を自由に行え、使いこなせばこれほど完成を見た製品はないと思います。

ブレーキは好みが分かれるところですが、効きはいまいち。
街乗りですと冷やっとすることが多かったかも。

重量はSRAMに次いでの軽さ。SHIMANOと比較すれば圧倒してます。
いち早く11速を実現したところも評価が高いです。
ツールでは優勝こそ逃しましたが、上位に食い込む実績を残しております。


3.SRAM
最後発メーカーでありながら、あっという間にツールの覇者となったアメリカ野郎。
MTBからスタートしたメーカーで、私はどちらも好んで使っております。
ロードコンポの最高峰はRED

最も軽量で、バキバキと力強い変速が特徴。
MTB譲りの力強さは確実な変速を約束してくれます。
1本のレバーでアップ・ダウンシフトを行うデュアルタップレバーが特徴的ですが、かなり直感的に操作でき、押し間違えも少ないです。

ブレーキアーチは剛性もあり、パワフル!
「走って・曲がって・止まる」乗り物の基本としてはしっかり抑えたいところです。

わずか数年でツールを制した実力は、今後どのような戦略に打って出るか楽しみでなりません。


またこれらのメーカーを組み合わせるってな方法もあります。
個人的にはSRAMのブレーキアーチとSHIMANOのブレーキシューなんて組み合わせが好きです。


各々に良さのあるコンポ。
その違いは実際に使い比べるのが一番だと思います。
初めから変なこだわりはもたず、安価なグレードで比べてみてから、ステップアップするのも面白い。

自転車は走るだけじゃもったいない!
工業製品の進化を肌で感じる、こんな遊び方も一興かと。

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