2011年12月18日日曜日

Yeti 303 R-DH オフシーズンメンテナンス

やってきましたこの季節。

冬の間はお役御免の303R-DH。

だって、冬の間はまともに走れるコースがないんだも~ん・・・

ってなわけで、普段はやらないメンテナンスは冬にしっかりやるのが通例。
普段の洗車じゃ落ちない汚れがフルサスバイクじゃそこかしこにあります。

せっかくですから303R-DHの普段は見れない部分も紹介していきます。

まずはセッティングデータを簡単にメモ。
実際はエアが抜けてたりしますから、目安程度に私は使います。


先ずはクランク、デバイス(チェーンのばたつきを抑える部品)をバラしてみました。
見事に汚れてますね。
チェーンとのクリアランスを攻めると、普段の洗車じゃ容易に落ちません。


さらにデバイスを外してみる。
ここも汚れてんなぁ~。
ちなみに写真ではBBは清掃済み。ここも結構泥を食います。
幸いBBの回転はスムース。シールドがしっかりしていた証拠、中まではやられませんでした。

高圧洗車を使えば落ちるんでしょうが、BBに水が入って錆びたら一発アウト。
なんでも洗えばイイってもんじゃありません。
水洗車の後は水を払って注油をしなきゃメンテになりません。


リアサスペンションユニットを取り外し。

ココからさらにスプリングを外して、エアピストン部の清掃とインナーチューブの注油を行います。

さらに解体を続け、リンクベアリングをばらす。
カバーがついていながら、しっかり中まで泥が入ってます。
このカバーのおかげでベアリング軸が緩みません。良い造りです。


メインピボットだけの状態。
ココまでバラすのは年に1~2回。
正直手間なんで何度もやりたくないですね。



303R-DHの象徴ともいえるレールスライド。
このレールのおかげで、リアサスペンションの理想的な動きを生み出しています。
しかしこのレール、精密な造りにも関わらず泥土を思いっきりかぶります。


レールは線動機で有名なTHK製。
世界の工作機械の精密でなめらかな動きを叶えている、トップシェアの製品。
(ベアリングユニット脇にある塊は、泥と油のパテ。)

自動切削加工機にはほぼ間違いなく同社の製品が使われているでしょう。


レールベアリング部、拡大。
左右4本のベアリングがレールをしっかりとつかんで、なめらかに動かしています。
このベアリングはスライドさせるたびにローテーションし、常に新しい油脂を含んだものがレールに接する構造になっています。
ですのでレールには常に新しい油脂が供給され、レールについた汚れはかき捨てられる仕組みになっています。
定期的に注入部より油脂を足していますが、フルメンテの際は完全にバラしてピッカピカにします。

すでに3シーズン乗ってますが、ベアリング部より汚れが出てきたことはなく、油脂の色は綺麗なものです。
良くできた逸品です。


レールも清掃と注油を行う。
当初から精度の高いレールですが、3シーズン乗ってもレールのエッジはへたってません。
こんな小さなレールでリアの動きを受け止めてるのに、良く頑張ってます。


せっせと清掃と注油を繰り返し、丁寧に組直して完成!!
メンテナンスの基本はお掃除。
メンテの規模によらずメンテはお掃除です!!

これで夏シーズンに活躍したダウンヒルもクロカンもロードもぜ~んぶメンテ終了。

冬はSB-66にがんばってもらおう!

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