2011年12月1日木曜日

マウンテンバイクというものを考えてみる

マウンテンバイク。

一言では言えないほど幅の広い遊びである。

その発祥は1970年後半、アメリカ カルフォルニア マリーン群にてピッピー達がビーチクルーザーを改造し山遊びを始めたのが始まりと言われる。
このころから山を下る遊びが人気を呼び、ダウンヒルはマウンテンバイクの原点と言ってもイイ。

アメリカのブームから遅れること1980年後半、日本でもマウンテンバイクブームが始まる。
私も小学生の頃はマウンテンバイク=カッコイイ自転車程度の認識でしたが、一生懸命にお金を貯めて買った思い出があります。

マウンテンバイクは黎明期より耐久性や軽量化、悪路の走破性などを考え作り上げられてきた。

オフロード用の自転車はマウンテンバイクやクロスバイクがあるが、ロード発祥のクロスバイクはヨーロッパ圏で生まれたオフロード車。マウンテンバイクはモーターバイクなどの部品を流用して作られた過去から、サスペンションの導入が早かったり、進化の過程も生まれも異なる。

また遊びの幅も広く、マウンテンバイクのカテゴリーも多岐にわたる。
カテゴリー分けはメーカーによりあいまいなのだが、ここでは自転車の大手GIANTのカタログを参考に紹介してみる。(一部他メーカーですが、YetiCycleも入ってます。)

Downhill(ダウンヒル)

山を降りることに特化したバイク。数mのドロップを落ちてもへっちゃら。
現行では前後200mm程度のサスペンションを備えるものが多く、乗車姿勢も勾配を考慮しフロントサスの突き上げが長いのが特徴。カテゴリーの中では重量はトップクラス。ギアもフロントをを1枚にすることが多く、平地すらも漕ぐのはしんどい。

Freeride(フリーライド)

ダウンヒル級の環境を想定しているが、DHと比較すると比較的登れる設定になっているものが多い。軽量なDHと捉えるとわかりやすい。
現行では前後150mm程度のサスを備えるものが多く、サスは大型のシングルクラウンになることが多い。フロントギアは2枚とし、3枚目をバッシュガードとすることが多い。

All Mountain(オールマウンテン)

説明が少々難しいカテゴリーだが、極端に過酷な環境を想定せず、山道のツーリングを目的としたバイク。コンポはXCとほぼ同等のものを用い、XCよりもやや下れる強度を持った作りにする。

XC(クロスカントリー)

山道の長距離走行に特化したバイク。登りに特化し軽量に仕上げることを基本とする。
大きなギャップなどの走行は想定せず、サスペンションを備える場合は軽量な100mmエアを備えることが多い。マウンテンバイクの中ではカーボンの浸透率が最も高い。

4X(フォークロス)
斜面に造成されたショートトラックを走るため、BMXのような取り回しが良いフレームと軽量なサスを備えることが多い。
国内の常設コースならば、ダウンヒルをすることも可能。

DartJump(ダートジャンプ、DJ)

アクションフレームとカテゴリーされる。BMXの26インチ版、ハードテールフリーライドと言ってもいい。
強度重視のアルミハードテールフレームが多く、フロントサスはビッグエアーを考慮して100~130mm程度のものを使う。フロントはシングルバッシュ、もしくはチェーンデバイスを備えること多く、ハードテールダウンヒルとして使うこともしばしば。


こ~んなに幅の広いんですよ、マウンテンバイク。

一見するとその差は分からない方もいるかと思いますが・・・
サドルとハンドルのポジションから見分けることができます。

下り向け:サドルがハンドルよりも低い
上り向け:サドルはハンドルよりも高い
あとはフレームジオメトリーにかなりの違いがありますが、説明が面倒なのでパス。

マウンテンバイク乗りはマウンテンバイクって言葉で表現することはなく、これらのカテゴリーで話すことが一般的です。カテゴリーの内容は私の知る限り現状を反映しましたが、機材の進化によって色々と変わってきてます。

どれを買っても山遊びはできますが、登り専用では下るのは難しいし、下り専用で登るなんざ地獄です。
それぞれの用途に合ったものを、用途に合わせて使うことが一番ですね。

今はXCとDHを持ってますが、またDJやAll Mountainもやってみたいなぁなんて考えたりして。

遊びの欲求は底知らずですね。

0 件のコメント: